忙しい毎日をを上手く受け入れつつ、自分を見失わないために
- woojung
- 1月11日
- 読了時間: 4分
朝7時の東京駅は、人の渦の中に巻き込まれるような気分。どこへ行っても活気に満ちた東京は、キャリアを磨きたい人や新しい挑戦を求める人には夢のような場所。けれど、まばゆいオフィスのライトや深夜まで開いているお店の裏側で、気づかぬうちに心身の疲れが蓄積してしまうことも少なくありません。
東京で働き始めた頃は、東京がくれる刺激が好きで、私も忙しく頑張っている自分が好きで限界を感じながらも働き続けていました。でもいつしか急に訪れた燃え尽き症候群(バーンアウト)。仕事は好きで、働き続けていたらいつの間にか働けなくなってしまった、という経験談は、私以外にもここ数年「Burn Out」というキーワードが流行ってからよく聞く話です。
前回の「自分の“なぜ”」を見つける大切さに続き、今回は、それを踏まえつつ、この刺激的な都市のリズムに乗りながらも、自分を大切にし、心の健康を保つためには、を考えてみます。
東京のハッスル文化とは
海外で言う「ハッスル文化」とは、忙しく働くことの美徳を表した言葉です。東京の「ハッスル文化」は、常に動き続ける大都市のエネルギーそのもの。朝の通勤ラッシュ、夜遅くまで続く残業、そして業務時間外の集まりに参加し続けていると、どこかで「頑張り続けなきゃ」というプレッシャーを感じる方も多いでしょう。
特に、複数の役割を同時にこなしている方にとって、このペースはときに過酷です。仕事も家庭も完璧にこなし、周囲に認められたい――そんな思いがあるほど、体と心のアラートが後回しになりがち。でも、「無理をしてでも走り続けること」と「自分をケアしながら進むこと」は両立できるはずです。
忙しさがもたらす感情的な負担
慌ただしい毎日を続けていると、まず現れるのが小さなサインかもしれません。イライラしやすい、ぐっすり眠れない、ちょっとしたことで不安を感じる――それらを「仕方ない」と我慢し続けると、心の疲れが深刻化することも。「ここまで頑張れているなら大丈夫」と思い込みたくなる気持ちもわかりますが、本当に大切なのは、気付いたときに立ち止まって自分のケアをすることです。また、現実と結果を直視せずに、とりあえずこんなに頑張っている自分がいるからと、衰えていないか考えてみることも必要です。
「周囲を配慮しつつ、家事や育児しっかりこなさないと」と責任を抱え込むことはありませんか。困ったときに助けを呼びかけるのは決して弱さではなく、前に進むための勇気ある行動です。
ハッスルと心の健康を両立させるためのやさしいヒント
自分を軸にした制限を設定する
職場、特に日本の周りとの協調を強調する職場では、「NO」と言うのは気が引けるもの。けれど、「ちょっと休みたい」「今日は早く帰りたい」と伝えることは自分への思いやりでもあります。私の体調と心の調子を振り返りつつ、自分の限界に達する前に「止まる」の線を引くことは大事です。
小さなことから: 週に1回だけでも定時で退社する、飲み会に必ず参加しなくてもいいと自分に許可を与える。慣れるまで不安かもしれませんが、それだけあなた自身を守っています。周りを配慮している程、自分にも配慮を配ってみてはいかがでしょうか。
ちょっとした息抜き&マインドフルな瞬間を作る
忙しい仕事中でも、2~3分でいいので「ただ深呼吸をする」「窓の外を眺める」など、小さな休憩を取ってみる。
大切なこと: 自分を優先する時間は贅沢ではありません。体と心をケアするのは、未来の私の為にできる最低限です。
やさしい時間管理と優先順位づけ
To-Doリストをただ積み上げるのではなく、まずは最も大切な1~2つのタスクに集中。
実践できたら「私、頑張った」と自分を褒めてあげましょう。完璧を目指すより、一歩ずつ前に進むことが大切です。
ストレス要因を一つ見つける
夜遅くまでメールを見続けてしまう、周囲に合わせすぎて疲れているなど。一つでも自覚できれば大きな進歩です。
周りのリソースを心の拠り所に
ピラティスやアート教室、オンラインカウンセリングなど、東京には心と体をケアできる選択肢がたくさんあります。遠慮や恥ずかしさから避けずに、積極的に利用してみてください。
仲間づくり: コミュニティ等で励まし合うのも効果的。誰かと気持ちを共有すると、孤独が和らぎます。思い浮かぶ人がいたら、久しぶりに連絡をしてみることもおすすめです。以外と似た悩みを持っているかも。
結論
忙しい毎日も、しっかりと自分を思いやりながら付き合えば、とても刺激的で豊かなものになります。何かをあきらめるのではなく、あなた自身の心と体も大切にしながら進む道があるのです。
次のステップとして、東京の速いペースに合わせつつも、自分の内面を穏やかに保つ「持続可能な1日のリズムづくり」へと話を進めていきます。私たちには、仕事の夢と自分の健康を両立させる力がきっとあります。どうか、あなた自身のペースを尊重しながら、一歩一歩進んでいきましょう。
Commentaires